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ラテン語、そしてラテン系の英語

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Photo by Horia Valran

ことばの世界は果てしなく、やってもやっても
毎日のように新しい単語に出会います。
先日も、「resources in situ」と書かれているのを見て
「誤植??」と思ったのですが、違いました。

「in situ」は、「その場で、 元/本来の位置/場所で、そのままで、原位置で」という意味で
前述のフレーズはその場にある資源、という意味でした。
医学や科学技術の世界では、一般的なラテン語由来の用語でした。

改めて、ラテン語由来のことばを調べてみると、
生物学や医学で一般的な用語として
in vivo: 生体内の(で)、
in vitro: 体外の(で)、試験管の(で)

政治経済の分野では、
status quo :ステータスクオー、現状(維持)、そのままの状態

de facto: 事実上の、現実の

… and vice versa. 逆の場合も同じ

など、こちらはよく目にするものでした。

さて、続いてラテン系の英語熟語。(なんだか楽しそう♪)

prior to ~:~より前の(に)、
posterior to ~:~より後の(に)

priorの類義語は、priority(優先度、プライオリティ)がありますね。

superior to ~:~より優れた
inferior to ~:~より劣った

prefer A to B:BよりむしろAを好む

予備校講師時代にラテン系の熟語を覚えるコツとして
比較対象の前はthan ではなく、to だよ、気をつけようね、
と話していたことが懐かしいです。

こうして時おり立ち止まって、ことばを整理するのは
職業病ですね。^^;

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